ポータブルガスクロ(GC)PID分析

SRI-310
ラボカー内分析
GC-MS搭載

基本仕様
● クールオンカラム注入口
● 電子ガス圧制御( EPC )
● PeakSimple 装置制御 / データ処理ソフト
● 外寸: 31.7 (巾)× 36.8 (奥)× 31.8 (高) cm 重量: 14 〜 23kg (仕様による)

オプション
● 検出器の選択
 ◆ FID (炭化水素類)
 ◆ PID (芳香族類)
 ◆ DELCD (塩素・臭素化合物)
● カラムの選択
 ◆ キャピラリーカラム
 ◆ パックドカラム
● エアーコンプレッサー( FID 、 DELCD 用)

環境調査の大気・水質・土壌調査にあっては野外におけるガスクロ分析が必要不可欠です。
低濃度試料がほとんどの環境調査では、小型・堅牢であって、高性能ガスクロが要求されます。
主たる環境汚染物質は芳香族類と塩素・臭素化合物で、そのほとんどを測定できる検出器を選択して搭載できます。
FIDクロマトグラムの6+7番のピークはベンゼンと1,2-ジクロロエタンが重なっています。
1,2-ジクロロエタンはPIDに感度が有りませんので、PIDクロマトグラム上の6番はベンゼンのピークです。そしてDELCDクロマトグラムの7番が1,2-ジクロロエタンのピークとなります。
この2物質は分析時間を長くすれば分離しますが、野外で短時間に正確に定性・定量分析するためには検出器特性を利用することをお勧めします。
@1,1-DCE ADCM Bc-1,2-DCEC1,1,1-TCA DCCl4 EBenzeneF1,2-DCA GTCE Hc-1,3-DCP It-1,3-DCPJ1,1,2-TCA KPCE
野外分析が要求される環境調査に用いるポータブルガスクロにはPID DELCDの二種類の検出器を搭載することをお勧めします。
PIDで芳香族類を、DELCDで塩素・臭素化合物を選択的に測定できることで環境汚染物質のほとんどを正確に把握できます。高等操作技術を必要とするGC-MSあるいは移動不可のECDの問題点を解決します。
FIDは油類の分析に有効であるだけでなく、ダイナミックレンジが大きいので、濃度差の大きい試料の測定および全体的パターンの確認に有効です。