土壌調査

土壌調査は土壌汚染対策法に準じて行います。土壌汚染調査は揮発性有機化合物(VOC)11成分をオンサイト土壌ガス調査、重金属等10成分と農薬5成分採取した土壌をラボで分析します。地下水分析も土壌調査の重要な調査項目です。土壌調査は長年の経験と実績に裏打ちされた高精度/低コストを提案する弊社にお任せください。
特定有害物質(調査対象物質)については「土壌分析」のページをご参照下さい。

地下汚染のしくみ
地質・地下水汚染の原因となる物質には、主として、揮発性有機化合物(VOCs)、重金属類、硝酸・亜硝酸性窒素があります。汚染は下図のような状況から起こります。地下水は、いったん汚染されると浄化することが極めて困難ですので、まず汚さないことが重要ですが、汚染の恐れがあると考えられるときは、早期の調査と対策を実施し、有害物質の地下浸透を未然に防止することが何よりも重要です。
VOCsは難分解性で土壌に吸着されにくいため、地下水の流れによって広範囲に汚染が広がるおそれがあります。 重金属類は、一般に土壌に吸着され易いため、汚染は深部にまで拡散しにくいという特徴があります。
このように地質・地下水汚染は、汚染の原因となる物質によってその性質が異なるため、それぞれの汚染の性質に応じた対策を講じることが必要となります。
地下のしくみ
出典:楡井原図(アーバン クボタ)

土壌調査の設計
調査対象地の測量図から土壌汚染対策法に準じて調査地点、調査内容を決定します。
土壌汚染対策法では調査対象地の最北端を基点として東西方向、南北方向に10m間隔で区画(単位区画)します。この単位区画を同じ基点より30m間隔で格子(30m格子)に区分して調査を行います。なお、土壌調査対象地の地形に拠り、区分け方法が変わってくる場合があります。
高精度の土壌汚染調査はここから始まります。現場測量もお引き受けいたします。
測量図 調査計画図
測量図(原図)
調査計画図
土壌ガス調査
土壌ガス調査は揮発性有機化合物(VOCs)を対象とした汚染調査です。
「土壌調査の設計」で区分した30m格子の中央が土壌ガス採取地点となります。
土壌ガス採取地点がコンクリート或いはアスファルトで覆われている場合は、ハンマードリルで削孔します。同地点で土壌採取する場合には、コアカッターでコア抜きをします。
<土壌中の揮発性有機化合物の簡易・迅速分析法 標準作業手順書>
ハンマードリル コアカッター
ハンマードリル
コアカッター
第一種VOC11成分は土壌ガスを採取し、ガスクロマトグラフ(GC)で一斉分析により汚染濃度を測定します。
土壌ガスはボーリングバーで穿孔し、土壌ガス採取器で分析試料を採取します。
ボーリングバーによる穿孔
土壌ガス採取
ボーリングバー兼表層土壌採取器
ボーリングバー引き抜き
ボーリングバーによる穿孔
土壌ガス採取
ボーリングバー兼
表層土壌採取器
ボーリングバー引き抜き
オンサイト ガスクロ(GC-PID/DELCD)分析 オンサイト ガスクロ(GC-PID/DELCD)分析 土壌ガス採取器
オンサイト ガスクロ(GC-PID/DELCD)分析
土壌ガス採取器
表層土壌ガス調査で汚染が確認された区画に於いては、ボーリングにより深度方向への汚染範囲を調査します。
特徴
●ガス採取管を穿孔に容易に挿入できます。
●ガス採取前に地下水位を確認できますのでテドラーバッグを無駄にしません。
●採取管、テドラーバッグ内、配管内の空気をガス採取前に完全に除去し、且つ土壌ガスで置換します。
SCSCボーリング
簡易ボーリング(SCSC)
小型エンジンを搭載したパーカッション ボーリング機です。
●深度5〜6m位までの土壌コア採取に適しています。
●普及型ボーリング機が入れない狭い場所で使用できます。
●ケーシング埋設の観測井戸も作成できます。
SCSCボーリング
土壌分析
第二種 重金属等の汚染調査は30m四方の1区画を10m単位で分画した地点の中央を含む東西南北5地点から表層下5cm及び50cm部の土壌を各500g程度採取し、運搬容器に封印します。
表層土壌採取器
表層土壌採取器
表層土壌採取器
ダイオキシン分析用土壌採取器 ダイオキシン測定には吸着の少ないステンレス容器を用い採取器で表層下5cmの土壌を採取します。
ダイオキシン分析用土壌採取器
 
地下水調査
調査対象地の測量図から土壌汚染対策法に準じて調査地点、調査内容を決定します。
現場測量もお引き受けいたします。
バージ&トラップ ガスクロ・質量分析計(GC-MS) ハンドポンプ式地下水採水器
バージ&トラップ ガスクロ・質量分析計(GC-MS)
ハンドポンプ式地下水採水器