土壌分析・公定法

環境省 土壌汚染対策法に基づく土壌分析を高精度で実施するには全ての工程で厳しい精度管理が必要となります。
当社では、原試料の高精度風乾、計量、振とう、濾過による検液作成に始まり、蒸留などの前処理操作を行うとともに、完璧な測定装置の管理と分析操作を効率よく行うことで、納期の短縮に努力し、お客様のご要望にお応えします。
なお、当社は環境計量証明事業所として登録しています〔東京都(濃度)第1253号〕ので、計量証明書を発行いたします。

土壌汚染対策法
分類
特定有害物質の種類
土壌溶出量基準
(mg/L)
土壌含有量基準
(mg/kg)
地下水基準
(mg/L)
第一種特定有害物質(揮発性有機化合物)
四塩化炭素
0.002以下
0.002以下
1,2-ジクロロエタン
0.004以下
0.004以下
1,1-ジクロロエチレン
0.02以下
0.02以下
シス-1,2-ジクロロエチレン
0.04以下
0.04以下
1,3-ジクロロプロペン
0.002以下
0.002以下
ジクロロメタン
0.02以下
0.02以下
テトラクロロエチレン
0.01以下
0.01以下
1,1,1-トリクロロエタン
1以下
1以下
1,1,2-トリクロロエタン
0.006以下
0.006以下
トリクロロエチレン
0.03以下
0.03以下
ベンゼン
0.01以下
0.01以下
第二種特定有害物質(重金属等)
カドミウム及びその化合物
0.01以下
150以下
0.01以下
六価クロム化合物
0.05以下
250以下
0.05以下
シアン化合物
検出されないこと
50以下
検出されないこと
水銀及びその化合物
0.0005以下
15以下
0.0005以下
アルキル水銀
検出されないこと
検出されないこと
セレン及びその化合物
0.01以下
150以下
0.01以下
鉛及びその化合物
0.01以下
150以下
0.01以下
砒素及びその化合物
0.01以下
150以下
0.01以下
ふっ素及びその化合物
0.8以下
4,000以下
0.8以下
ほう素及びその化合物
1以下
4,000以下
1以下
第三種特定有害物質(農薬等)
シマジン
0.003以下
0.003以下
チオベンカルブ
0.02以下
0.02以下
チウラム
0.006以下
0.006以下
ポリ塩化ビフェニル
検出されないこと
検出されないこと
有機りん化合物
検出されないこと
検出されないこと

原子吸光
原子吸光

鉛、カドミウム、銅、六価クロム等の重金属類の分析。
測定対象元素を高感度で常時安定した状態で迅速に測定するためファーネス(電気加熱)、水素化物還元気化の付属装置を取付けた個別のオートサンプラー付き専用原子吸光を設置。
分析対象元素毎に専用の分析プログラムを設定し、常に同一条件下で分析。

ガスクロマトグラフ
ガスクロマトグラフ

PCB、農薬、アルキル水銀等の分析。
高効率で且つコンタミ防止のため、PCB、農薬、アルキル水銀の各々の分析に専用の装置を設置。
専用ガスクロマトグラフには高感度、高分離能で分析可能なSRI GCに各々の分析に最適な検出器(ECD、FPD等)及びカラムを装着。
カラム温度、検出器温度、メイクアップガス流量、キャリアーガス流量等の測定条件は各試料、測定対象成分に合わせて常時最適な条件設定となっているので安定した性能を保つ。 。

ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)子吸光
ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)子吸光

地下水、環境水、土壌水抽出液などに含まれる第一種特定有害物質(揮発性有機化合物11成分)の分析。 ガスクロマトグラフにはパージ&トラップ装置が取付けられており公定法に準じた高感度な測定が可能。
SRI GC-JEOL MSシステムは小型・軽量で必要に応じて車載、オンサイトでの分析可能

液体クロマトグラフ
液体クロマトグラフ

チウラム等の分析。
高性能(高感度、高分離能、高安定度)を実現維持するため ダブルビーム型の波長可変紫外分光検出器と低ノイズのダブルプランジャー往復動方式の高圧定流量送液ポンプを採用。
コンタミ防止のため、チウラム専用機として使用しています。

吸光光度計

シアン、ふっ素、六価クロム等の分析。
自動切換えのタングステンと重水素ランプを光源とする広い波長範囲と内蔵型の自動波長校正システムにより高感度低ドリフトの性能と高ダイナミックレンジを有する。
測定プログラムは各々の項目毎に作成した独自の専用プログラムを採用し再現性を向上。

蒸留装置
蒸留装置

シアン、ふっ素等の分析を行う際、測定の前処理に使用する蒸留装置。
シアン、ふっ素等は多種類の化合物の形態で土壌中に存在するため溶液中に存在しても発色試薬で発色しない化合物もあり、この様な装置で蒸留を行い分解することによって単体の状態にして分光光度計で吸光度を測定する必要がある。