水環境調査
水質汚濁調査は調査対象場所、対象物質とその濃度など様々な状況のなかで、精度の高い測定を行うことは大変なことです。当社では「環境化学研究会(現日本環境化学会) 環境水質分析法マニュアル」「環境化学研究会(現日本環境化学会) 新しい排水基準とその分析法」に準じて調査を実施し、そのための必要機材をお届けいたします。
- SRI 8610C GCにパージ&トラップユニットを装備したシステムです。
トリハロメタンなどは0.1ppbレベルの定量も可能です。 - SRI 8610Cガスクロマトグラフ本体に恒温ヘッドスペース ユニットを組込み、一体化したシステムです。40ml VOAバイアルが標準で、バイアルの加熱(〜90℃)・振盪(オプション)も可能です。ヘッドスペースガスは10ポートサンプリングバルブに装着されたサンプルループで正確に計量され、カラムに導入されますので、極めて高い定量精度が得られます。シリンジポートも装備されていますので、内部標準試料の追加あるいはスパイク手法が可能です。検出器にベンゼン/トルエン/キシレンなどの芳香族類を検出するPID、塩素/臭素化合物を特異的に検出するDELCD、油類など炭化水素およびパターンを全体的に把握できるFIDを搭載しています。
高価で操作に熟練を要するGC-MSに比べ、維持/メンテナンスも経済的なシステムです。
◆試料採取 | ||
水環境調査は数ある水試料捕集方法が問題となります。 | ||
(1)容器採取法 | ||
[地下水用ベーラー] 径が細い観測井から採水 |
[深水採取器] 指定深度からの採水 |
[採水・揚水ポンプ] 大量の水の採水・揚水 |
(2)保存、運搬容器 | ||
[ピアース(VOA) バイアル] ヘッドスペースサンプラー適応 |
[バイアル瓶(アルミキャップ付)] 完全密封 |
[ねじ口瓶] 泥水、余裕の採水 |
試料は瓶の口まで目一杯採取、封印してください。採取試料の状態確認のため、透明瓶をお勧めします。 しかし試料の運搬・保管にはアルミホイル遮光・保冷ボックス、冷蔵庫保管の必要があります。 |
◆分析 | ||||
環境省 水質保全局水質規制課のマニュアルでは、パージ&トラップGC-MSまたはFID、ヘッドスペースGC-MSまたはFIDですが、簡易測定法としてPID,
DELCDも認められています。 現場でのオンサイト分析には、小型・軽量で車載が容易なこれらのシステムをお勧めします。オプションに定点定時連続自動分析あるいは複数流路から選択的に試料を採取し自動分析できるシステムを用意しています。 操作に熟練を要し、車載が困難な質量分析計(MS)に対し、簡素でメンテナンスが容易な下記の検出器の、検出器特性を利用した同定方法のシステムをお勧めします。 |
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◆パージ&トラップGC-PID/FID/DELCDシステム | |
<構成> |
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◆ヘッドスペースGC-PID/FID/DELCDシステム | |
<構成> |
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