大気分析GCシステム
米国EPA TO-14、環境省 「有害大気汚染物質 測定の実際」に準じた分析ができます。
小型・軽量ですので、車両に搭載し、屋外現場での測定に使用できます。
- SRI 8610Cガスクロマトグラフ本体に濃縮トラップ/加熱脱離ユニットを組込み、一体化したシステムです。Tenax-GRが充填されたトラップ管で濃縮された試料は、瞬間加熱ユニットで脱離され、カラムに導入されますので1ppbレベルの測定が可能です。
検出器にベンゼン/トルエン/キシレンなどの芳香族類を検出するPID、塩素/臭素化合物を特異的に検出するDELCD、油類など炭化水素およびパターンを全体的に把握できるFIDを搭載しています。 高価で操作に熟練を要するGC-MSに比べ、維持/メンテナンスも経済的なシステムです。 - このマルチプルガス分析機#2(MG#2)は水素、酸素、窒素、メタン、一酸化炭素、エタン、二酸化炭素、エチレン、NOx、水、アルコール、プロパン、ブタン、ペンタン、C6を分離します。特に、一般的ガス成分に加えて、水、アルコールの分離は画期的です。MG#2は分析途中の異なる時間にキャリヤーガスをそれぞれのカラムに切り替えることで、このような多種多様な成分のピークが重なることなく分離することができます。Molecular Sieveで水素、酸素、窒素、メタン、一酸化炭素を完全分離させた時点で、流露をHayeSepカラムに切り替えて残存成分を分離します。HayeSepカラムはC1-C6レンジの全ての成分を分離します。HayeSepと並列にキャピラリーカラムを装着すれば、C20までの炭化水素の分離にゆうこうです。このシステムにはTCDの他にHID、FID搭載すれば、さらに応用範囲が広がります。
◆濃縮トラップGC-PID/FID/DELCDシステム | |
<構成> |
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◆多成分ガス分析GCシステム #2 | |
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1%標準ガスの分離。TCD検出器使用。
最初の5ピークはMoleSieveカラムで、
後半の3ピークはHyeSep-Dカラム。 【注】メタンは両カラムから溶出されます。 |
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1000ppmのC1-C6標準試料+室内空気の分離 ・上図:FID検出器 ・下図:TCD検出器 | |
◆冷却トラップ硫化物分析GCシステム | |
<構成> |
本システムはガス試料中の低濃度硫化物を検出するために必要な全ての機能を備えています。常温では捕集しにくい成分は、クライオ冷却ペリチュアートラップ管で捕集・濃縮します。全てのSRIトラップ同様、このクライオ冷却ペリチュアートラップ管は10ポートバルブのループとして取り付けられています。トラップ管は濃縮時には-15℃、脱離時には200℃まで加熱できます。測定には炎光光度検出器と水素炎イオン化検出器を結合させた検出器を搭載しています。 |
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本システムは吸引ポンプを使用して試料をクライオ冷却トラップに導入します。 従って、直接大気の吸引でも、アダプターを使用してテドラーバッグからでも試料導入ができます。 PeakSimpleソフトにプログラムすることで、自動連続運転が可能です。 |
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This chromatogram, generated by an SRI CryoSulfur GC, shows the FPD response to 10ppb hydrogen sulfide (H2S) as enriched by the CryoCooler at -10oC. Sample: 10ppb H2S Column: 60 meter MXT-1 Carrier: helium at 10mL/minute Vacuum pump: 20mL/minute Trap: -10oC FPD gain: HIGH FPD temperature: 150oC FPD volts: 500 |