ペリスタルティックポンプ(ハンディタイプ):TR-200L (DurhamGeo)
«お客様へ:当製品はメーカーの製造中止に伴い取り扱いを中止いたしました。»
野外用の採水・揚水ポンプ(バッテリーを内蔵し、ローター回転割合をデジタル表示)
テクノインターナショナル株式会社
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高品質、使い易さ、丈夫さを追求した試料採取機器。理想的なサンプリング器材をお届けする
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上面パネル
バッテリーを内蔵し、簡単に持ち運びができる野外現場用フィールド採水ポンプです。ハンディタイプですので、一人で設置から採取までできます。
揚水部のポンプ形式は、ペリスタルティック式(蠕動{ぜんどう}ポンプ、通称:送液・チューブ)ポンプ)です。従って、真空吸引となります。
揚水から分析用ビン分取までの操作において、散水(水はね)が少なく、採取者が水に触れることが少ないため、現場での採水作業が安全に遂行できます。
揚水(採水)流量は自由に設定でき、デジタル表示によりローラー回転スピード(0〜100%)が確認できます。
ヘッド(ペリスタルティックポンプユニット)内のチューブも含めて、現場で容易に交換できます。このためヘッドとサンプリングチューブを使い捨てることで、ディスポーザブルタイプの採水器(ベーラーなど)と比較して、現場で迅速に、採水コストが低価格に、かつ廃棄コストも低く、採水作業が可能になります。
井戸孔内水採水の他、廃液処理槽のスラッジ上澄み液(数cmのごく浅い水深)や浄化槽等の狭い箇所での採水に、また水に浮上している比重の軽い液体(LNAPL)の採水にも使えます。さらにピエゾメーターの様に細い観測管からの採水も可能です。もちろん河川・湖沼・池・ダム湖などにおいて、ピンポイントでの採水を行いたい場合にも、最適な採水器です。
さらにチューブ材質を適切に選択することで、様々な液体試料(薬品含む)に利用できます。
実験室内での試料分取(ディスペンサー)等にもお使いいただけます。
なおペリスタルティックポンプは真空吸引のため、最大揚程が約7m(気圧より異なる)で、またVOC等の揮発成分を含む揚水には不向きです。
電源は内蔵バッテリーの他、別途外付けの12Vバッテリーや、自動車のシガレットソケットも利用できるように、それらの接続ケーブルが付属しています。
バッテリー充電器は別途お求めください。
- ハンディペリスタルティックポンプ仕様:TR-200L (DurhamGeo)
- 弊社商品番号:3-PP-0001
- ローラー数:2
- 揚水量:約100〜500mL/minの間で自由に設定。内蔵バッテリの残容量によって変化。
注)この流量は、6.4mm, 7.6m, 水頭差0mで測定
- バックフラッシュ量:揚水量と同一
- 最大揚程:7.6m(地上で真空吸引するため、気圧によって異なる)
- 消費電流:2.5A(標準状態)
- 過電流防止:インディケータランプ点灯し、自動リセット
- 作動電圧:DC12V
- 作動温度:摂氏2〜70度
- ヘッド用使用チューブ:外径9.5mm(3/8インチ) 、内径4.8mm(3/16インチ)、シリコンチューブ
- 内蔵バッテリ:12V, 7.5Ah, 充電タイプ
- おおよその稼働時間:最大充電時約4時間
- バッテリーの残量表示:3段階(Good, Low, Dead)
- 付属品:外部バッテリー用わに口クリップ、外部電源用シガレットケーブル
- 外装:防滴仕様、ABS樹脂
- 大きさ:241 x 190 x 152 mm
- 重さ:4.5kg(バッテリー込み)
- «内蔵バッテリーとは別に弊社取り扱いバッテリーのみを接続した場合のおおよその使用可能時間»冬期の使用も考え余裕をみています
- Lサイズ:11時間(消費電流1割増し、保守率80%として)
- Mサイズ: 7時間(消費電流1割増し、保守率80%として)
- Sサイズ: 2時間(消費電流1割増し、保守率80%として)
価格: 価格は一覧表をご覧下さい 商品番号:3-PP-0001(1台)
上記はサンプリングホースを含まない価格ですが、サンプリングチューブもご用意できますので、ご相談下さい。
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当製品にかかる関連情報
- «ペリスタポンプの作業性を向上させるには»
- サンプリングチューブ先端に小口径フート弁を取り付ける
- サンプリングチューブを硬質の樹脂(例えばHDPEや硬質テフロン)を使用する
- 軟質チューブの場合には先端におもりを付ける
- «事前に行っておくと良いとされている揚水ホース(サンプリングチューブ)の洗浄方法»
- 無機物を対象とした樹脂製のサンプリングチューブ(揚水ポンプに接続するチューブ類)の場合
- 5%のHCl溶液を1L通し、チューブ内部が洗浄されたことを確認します。
- 2Lの脱イオン水を通過させ、内部にHCl溶液が残っていないことをpHメーターで確認します。(その値が洗浄用の脱イオン水と同一か、または6.0よりも大きいこと)
- 有機物を対象とした樹脂製のサンプリングチューブ(揚水ポンプに接続するチューブ類)の場合
- 1Lの実験器具用無リン洗剤をチューブに通し、水道水または脱イオン水ですすぎます。
- チューブと同じ容量のメタノールを通し、すすぎます。
- チューブを二重の樹脂製の袋(日本語で言う通称ビニール袋)に入れ保管します。
- TPCまたはDOC分析用のサンプリングチューブには、メタノールによるすすぎは行ってはいけません。
- 無機物の採取も併せて行う場合、非金属のチューブに対して、洗剤で洗浄し水道水で洗いながした後、メタノールを通し、その後に酸ですすぐと良いでしょう。
- 洗浄に関する参考資料
- «参考:水面浮上油(LNAPLs)より下位の水を採水する方法»
特に井戸孔内において、水面に浮いている油等の影響を避けて(採水チューブ先端に付着させずに)、採水する方法。
- パイプまたはホースを用意します。この管は、採水チューブが容易に入るくらいの太さで、孔口から水面以下までの長さのものです。ただし太さ(外径)は、下記のキャップサイズに適合するものである必要があります。一般的には、25mmが良いようです。
- 直口(リム無し)試験管用のディスポーザブルタイプのキャップを用意します。このキャップは、外側にかぶせるタイプの物で、あまり強く閉まらない物を選びます。科学機器の専門店で、多様な製品が販売されています。
- このキャップの口元肩部に穴を開け、紐を通します。
- キャップをパイプまたはホースの一端にかぶせ、キャップにつないだ紐をホースに強く結び(巻き結びなどで)つけます。
- キャップをかぶせた側のパイプまたはホースを井戸孔内に入れ、そのままLNAPLの下まで降ろします。これで先端は、LNAPLの下の水中に入っています。先端の深度はLNAPLの直下程度までとして、深い深度までは入れません。
- ここで採水チューブをパイプまたはホースの中に入れ、先端(キャップ)まで差し込み、キャップを外すように強く押し込みます。
- キャップが外れ、採水チューブ先端はLNAPLの下位の水中に位置します。これで採水試料中にLNAPLが入りません。またキャップは紐でホースに結束されているため、井戸孔内に落ちることはありません。
- 採水中も、ホースまたはチューブはそのままの状態にしておきます。そして採水後は、先に採水チューブを回収します。
- 注意:本機へは自動車用バッテリーではなくディープサイクル用バッテリーをお使いください。
- 自動車用バッテリを、充電と放電とを繰り返すサイクル使用(例えば揚水ポンプやポータブル冷凍冷蔵庫など)することは、極端な場合、破裂する恐れがあるため危険です。
- 自動車用のバッテリーは、エンジンを始動用スターターを回すために、一時的にたくさんの電流を供給することを目的として作られています。本機の電源のように、一定電流を供給しながら使用することは、自動車用バッテリーに無理な負荷をかけていることになります。
- また自動車用のバッテリーは、スターターへの電流供給を終えた後(エンジンをスタートした後)、発電機(オルタネーター)から電気が供給され、常時充電される状態が続きます。すなわち、バッテリーの充電がなくなるまで(使い切るまで)使用するようなことは、これもまた無理な負荷をかけていることになります。
更新日:2018年4月1日
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