水質調査用ポータブル水中ポンプ
12ボルトバッテリーで稼働する揚程が約36mの水中ポンプ。
コントローラーにより安定した揚水量で、低量揚水から最大揚水量まで自由に設定可能。
テクノインターナショナル株式会社
03-5303-9700
高品質、使い易さ、丈夫さを追求した試料採取機器。理想的なサンプリング器材をお届けする
・・・それが使命と私たちは考えます
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注:現在のコントローラーは下の写真のものに変更されています。外観や仕様は、予告なく変更されることがあります。
地下水または湖・河川の水質分析用の採水用に使用する水中ポンプです。
12Vのバッテリーで稼働します。(もちろん適切なAC-DCコンバータをご利用になれば、発動発電機(ジェネレーター)でもご利用いただくことができます。)
揚水量コントローラにより、揚水量を自由に設定でき、かつ安定した水量で、揚水することができます。
特に、少ない揚水量を、連続して、かつ安定して揚水できるところに特徴があります。
最も低い揚水量約40mL/minから、安定した水量で、それ以上の最大揚水量まで、自由に変更できる特徴を持った、採水用水中ポンプです。
1L/min以下の低揚水量においても安定した水量で揚水することができるように、Low Flow Purging用に設計されたものです。
揚程は、上の表をご参照ください。
ポンプにはあらかじめ最大揚程深度の電源ケーブルが付属しており、別途電源ケーブルを購入・接続する必要はありません。
ポンプ頭部は、井戸孔内で引っかかりにくいように、丸みを帯びた形状となっています。
ポンプ本体を井戸孔内に釣り下げるには、本体に接続されている電源ケーブルと、揚水ホースで行います。つり下げ専用機具類の用意は必要ありません。電源ケーブルと揚水ホースを、ビニールテープなどで数メートルおきにたばね(留め)ます。井戸孔口では、このたばねた二本組を、手で保持しながら採水しても良いですし、一人で作業される場合には、ロープ等でつり下げるようにしても良いでしょう。
ロープで吊り下げる場合には、たばねた二本組に対して、巻き結び(Clove hitch)を用いると簡単です。ポンプ本体は軽いので、これで十分に保持できます。
なお、揚水ホースとポンプ本体は、ホース用の留め金等でしっかりと留めてください。
ポンプとコントローラーは、ワンタッチのコネクタで接続できます。またコントローラーにはバッテリー接続用のわに口クリップがついており、簡単にバッテリーに接続できます。
本機は、水質分析用の試験水を揚水するためのポンプです。井戸洗浄(Well developing)の孔内水のように、砂などを含む水や、泥水などの粘性や比重の大きい液体の揚水はできません。また揚水試験のように、長時間の連続した揚水もできません。
本機は揚水量コントローラーとセット品です。コントローラーを接続せずに使用することはできません。
ポンプは消耗品のため修理はできませんが、おおよそ400〜500時間の稼働ができる設計となっています。
現場でのご利用後は、長くご利用いただくため、以下に示すご注意を必ず守ってください。
コントローラーは長期のご利用が可能です。次回よりポンプのみお買い求めください。
- ポンプ仕様:Monsoon (Proactive)
- 弊社商品番号:3-PS-0004-P
- 揚程:上記表参照
- ポンプの大きさ:直径約46mm(1.82インチ), 長さ:約560mm(20inch over)
- 最大消費電力:450W
- 最大消費電流:30アンペア
- 使用可能な揚水チューブ内径(コネクタ径):3/8インチ(9.5mm), 1/2インチ(12.7mm)、詳細は上記の写真をご覧ください
- 付属する電源ケーブル長:39.6m(130フィート)
- ポンプ本体の材質:ABS
- インペラの材質:ポリアセタール(POM)
- モーターシャフトの材質:ステンレススチール
- シールの材質:ニトリル
- 注意
- この水中ポンプは消耗品です
- 納入時の初期動作不良以外は、保証はございません。
- 修理もできませんので、あらかじめご了承のうえ、ご購入をお願い申し上げます。
- できるだけ長くお使いいただくために
- 採水後は直ちに引き上げ、水中での放置はしないでください。自然発生する電気によりパーツが劣化し、モーターが回転しなくなります。
- 使用後は、きれいな水で内部を通水させた後、乾燥させてください(洗浄後の乾燥により、パーツの劣化が抑えられます)。
- 連続使用はできるだけ短時間(およそ15〜20分以内)にして、適度にクールダウンさせてください。このポンプには、冷却機能はついていません。加熱によりローター部が焼き付く場合があります。
- ご利用に際して
- ポンプとホースの接続部は、必ず留め金(ホース留め)でしっかりとおさえてください。
- 揚水量コントローラー仕様:Low Flow with Power Booster 2 Controller (Proactive)
- 安全策:過剰温度, 逆極性, 25Aヒューズ
- LVD (Low voltage disconnect):10.75V(接続している12Vバッテリーがこの電圧以下になると自動的にスイッチが切れます。)
- 付属する電源ケーブル:バッテリー用わに口クリップ付き(長さ0.9m以上)、ポンプ用コネクタ付き(長さ1.5m以上)
- 特徴:CVBT(Constant Voltage Boosting Technology)により、ポンプモーターに適切な電圧を供給します。
- 防水ではありません。使用中はもちろん、保管時においても、水分には十分に注意してください。(また、ポンプ接続部のコネクタ、バッテリー接続部の鰐口クリップも、防水ではありませんので、特に、作業中には十分に注意してください。)
価格:
Monsonポンプ1台+揚水量コントローラー1台、揚水チューブなし: 価格は一覧表をご覧下さい 商品番号:3-PS-0004-PC(1セット)
Monsonポンプ1台: 価格は一覧表をご覧下さい 商品番号:3-PS-0004-P(ポンプ1台)
上に記載の価格はサンプリングホースを含まない価格ですが、サンプリングチューブもご用意できますので、ご相談下さい。
ポンプのみのご購入は、弊社からコントローラーをご購入いただいたお客様に限らせていただきます。
この製品のご注文またはお問い合わせは当社まで
当製品にかかる関連情報
- «このポンプで使用するバッテリーについて»
- このポンプにお勧めのバッテリー(シールドタイプ)
- − 繰り返し充放電用(ディープサイクル)のバッテリーをお使いください。注意点は本ページの最下部にお示ししています。
- − バッテリーでのおおよその使用時間:弊社バッテリーのLタイプの場合、およそ1時間です。
- − ディープサイクルバッテリーの使用にあたってのご注意点は、弊社バッテリーのページにお示ししています。
- «事前に行っておくと良いとされている揚水ホース(サンプリングチューブ)の洗浄方法»
- 無機物を対象とした樹脂製のサンプリングチューブ(揚水ポンプに接続するチューブ類)の場合
- 5%のHCl溶液を1L通し、チューブ内部が洗浄されたことを確認します。
- 2Lの脱イオン水を通過させ、内部にHCl溶液が残っていないことをpHメーターで確認します。(その値が洗浄用の脱イオン水と同一か、または6.0よりも大きいこと)
- 有機物を対象とした樹脂製のサンプリングチューブ(揚水ポンプに接続するチューブ類)の場合
- 1Lの実験器具用無リン洗剤をチューブに通し、水道水または脱イオン水ですすぎます。
- チューブと同じ容量のメタノールを通し、すすぎます。
- チューブを二重の樹脂製の袋(日本語で言う通称ビニール袋)に入れ保管します。
- TPCまたはDOC分析用のサンプリングチューブには、メタノールによるすすぎは行ってはいけません。
- 無機物の採取も併せて行う場合、非金属のチューブに対して、洗剤で洗浄し水道水で洗いながした後、メタノールを通し、その後に酸ですすぐと良いでしょう。
- 洗浄に関する参考資料
- USGS - National Field Manual for the Collection of Water-Quality Data (TWRI Book 9), ″Chapter A3. Cleaning of Equipment for Water Sampling -Version 2.0 ″, April 2004
- 注意:本機には自動車用バッテリーではなく、ディープサイクル用バッテリーをお使いください。
- 自動車用バッテリーを、当製品の水中ポンプのように、放電と充電とが繰り返しとなる使用方法(サイクル使用)で利用することは、極端な場合、そのバッテリーが破裂する恐れがあるため、大変危険です。
- 自動車用のバッテリーは、エンジンを始動用スターターで回すために、一時的にたくさんの電流を供給することを目的として作られています。すなわち本機のように、一定電流を供給しながら使用する用途で設計されていません。このため、自動車用バッテリーに無理な負荷をかけていることになります。
- また、自動車用のバッテリーは、自動車のスターターへの電流供給を終えた後(エンジンをスタートした後)、発電機(オルタネーター)から電気が供給され、常時充電される状態が続く状態で使用されるものとなっています。すなわち、放電をする使用(バッテリーの充電がなくなる、または、使い切るまで)使用するようなことは、これもまた、自動車用のバッテリーに、強い無理な負荷をかけていることになります。
更新日:2024年7月1日
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