【ガスクロ-環境】 |
土壌汚染調査ガスクロマトグラフシリーズ
近々、「土壌汚染対策法」の調査対象物質に、1,4-ジオキサン、メタン、二酸化炭素などが追加される可能性がありそうだ、との情報を得て、米国SRI社と共同でスーパー土壌汚染調査ガスクロマトグラフシリーズを開発しました。
◆スーパー#Ⅰ:従来法より高精度でクロロエチレンの定量ができます。
◆スーパー#Ⅱ:スーパー#Ⅰの仕様に、1,4-ジオキサン測定可能な機能を追加しました。
◆スーパー#Ⅲ:スーパー#Ⅱの仕様に、メタン、二酸化炭素測定可能な機能を追加しました。
目的に合わせて三種のシリーズより、お選びください。
※http://www.technointer.com/gc-tec1505.html
■土壌汚染調査ガスクロマトグラフ#Ⅰ
・EPC電子ガス圧制御 ・最高400℃カラム恒温槽 ・クールオンカラム注入口 ・P&T/TDユニット(濃縮法対応) ・ドライパージ/バックフラッシュ機能 ・PID光イオン化検出器 ・DELCD乾式電気伝導度検出器 |
||
■土壌汚染調査ガスクロマトグラフ#Ⅱ
このシステムでは1,4-ジオキサンの測定が可能です。1,4-ジオキサンは、汚染土壌掘削除去後も地下水中に残ります。これをP&T,あるいはヘッドスペース法で測定できません。このシステムではSPME(固相抽出法)を使用して測定を可能にしました。
※http://www.technointer.com/gc/report-F.pdf
・EPC電子ガス圧制御 ・最高400℃カラム恒温槽 ・クールオンカラム注入口 ・P&T/TDユニット(濃縮法対応) ・ドライパージ/バックフラッシュ機能 ・固相抽出注入口 ・PID光イオン化検出器 ・DELCD乾式電気伝導度検出器 |
||
■土壌汚染調査ガスクロマトグラフ#Ⅲ
このシステムは、地球温暖化の元凶と言われるメタン、二酸化炭素も含めて測定できるように開発しました。揮発性有機塩素化合物との一斉分析は出来ませんので、カラムの交換、キャリヤーガスの流量調整などの操作が必要になります。
・EPC電子ガス圧制御 ・最高400℃カラム恒温槽 ・クールオンカラム注入口 ・P&T/TDユニット(濃縮法対応) ・ドライパージ/バックフラッシュ機能 ・SPME注入口 ・ガスサンプリングバルブ ・FID-メタナイザー検出器 ・PID光イオン化検出器 ・DELCD乾式電気伝導度検出器 |
|
◆トラップ濃縮熱脱離ユニット
SRI-310,JEOL-310 に接続して ☆クロロエチレンが高精度で定量できます。 |
||
◆ドライパージ/バックフラッシュ機能が装備されています。 | ||
昨年改正された土壌汚染対策法でクロロエチレン(塩ビ)の測定が義務付けられましたが、従来の直接注入法ですと、試料に依ってはその定量が困難な場合がありました。装置本体を買替る必要はありません。 | ||
【特徴】 ◆必要に応じて、簡単に着脱できます。 ◆ドライパージ/バックフラッシュ機能を備えています。 ◆PeakSimple ソフトで、制御されます。 |
||
外寸: 31.7(巾)×36.8(奥)×31.8(高)cm 重さ:14kg |
トラップ濃縮熱脱離ユニット SRI310ガスクロマトグラフ |
■大気環境調査ガスクロマトグラフ
大気汚染調査は調査対象場所、対象物質とその濃度など様々な状況のなかで、精度の高い測定を行うことは大変なことです。当社では「有害大気汚染物質 測定の実際」に準じて調査を実施し、そのための機材をお届けいたします。
<構成> ●SRI 8610C GC本体 ●デュアルトラップTO-14大気濃縮ユニット ●電子ガス圧制御(EPC) ●検出器・FID-DELCD・PID ●大気吸引ポンプ ●エアーコンプレッサー内蔵 ●60mキャピラリーカラム ●PeakSimpleソフト 装置制御・データー処理ソフトシステム <オプション> ●オンライン自動連続分析システム |
||
SRI 8610C GCに濃縮機能を装備したシステムです。 大気調査の場合は時刻に左右される濃度変化を確実に把握するため、連続自動測定が必要となります。 |
||
◆オンサイト調査
[沿道排気ガス調査] | [沿道排気ガス調査 ラボカー内部] |
◆試料採取
大気環境調査は数ある大気試料捕集方法の選択が問題となります。
(1)容器採取法 それぞれ長所(○)短所(×)を考慮し、選択する必要があります。
[キャニスター] | [真空瓶] | [テドラーバッグ] |
○長時間の平均濃度測定 ○試料の変性が少ない ×洗浄に手間がかかる ×試料取り出し時に、分析試料が 希釈さ れる。常圧に戻す手間 |
○簡便。使用方法が容易 ○洗浄が容易 ×破損、割れる ×試料取り出し時に、分析試料が希釈 される。常圧に戻す手間 |
○採取試料の直接分析 ○運搬に便利 ×吸着が起こり易い ×破損、破れる |
(2)固体吸着・溶媒抽出法
カーボンモレキュラーシーブ(Carbosieve S-Ⅲ) ORBO91(Supelco) 二硫化炭素による抽出 |
(3)固体吸着・加熱脱離導入法
カー本モレキュラーシーブ(Carboxen1000) グラファイトカーボン(Carbopack B) ヒーターによる急速加熱器使用 |
||
上記吸着管は数ある種類の中の一例です。採取対象物質、分析装置に合わせて最適な吸着管を選択しなければなりません。大気試料のほとんどは極めて希薄ですので濃縮が必要となります。
濃縮管での再濃縮、或いはカラムの一部を液体窒素などの冷媒を使用してコールドトラップ方式で濃縮します。 |
■水環境調査ガスクロマトグラフ
水質汚濁調査は調査対象場所、対象物質とその濃度など様々な状況のなかで、精度の高い測定を行うことは大変なことです。当社では「環境化学研究会(現日本環境化学会) 環境水質分析法マニュアル」「環境化学研究会(現日本環境化学会) 新しい排水基準とその分析法」に準じて調査を実施し、そのための必要機材をお届けいたします。
<構成> ●SRI 310 GC 本体 ●パージ&トラップ ユニット ●電子ガス圧制御(EPC) ●検出器・FID-DELCD・PID ●カラム・UA-624W ●PeakSimpleソフト 装置制御・データー処理ソフトシステム <オプション> ●オンライン自動連続分析システム ●オンラインサンプラー ●オンライン流路選択サンプラー ●遠隔操作、データー管理システム |
||
SRI 8610C GCにパージ&トラップユニットを装備したシステムです。 トリハロメタンなどは0.1ppbレベルの定量も可能です。 | ||
◆ヘッドスペースGC-PID/FID/DELCDシステム
<構成> ●SRI 8610C GC本体 ●恒温ヘッドスペース ユニット ●10ポート サンプリングバルブ ●電子ガス圧制御(EPC) ●検出器・FID-DELCD・PID ●カラム・UA-624W ●PeakSimplソフト 装置制御・データー処理ソフトシステム |
SRI 8610Cガスクロマトグラフ本体に恒温ヘッドスペース ユニットを組込み、一体化したシステムです。40ml VOAバイアルが標準で、バイアルの加熱(~90℃)・振盪(オプション)も可能です。
ヘッドスペースガスは10ポートサンプリングバルブに装着されたサンプルループで正確に計量され、カラムに導入されますので、極めて高い定量精度が得られます。シリンジポートも装備されていますので、内部標準試料の追加あるいはスパイク手法が可能です。検出器にベンゼン/トルエン/キシレンなどの芳香族類を検出するPID、塩素/臭素化合物を特異的に検出するDELCD、油類など炭化水素およびパターンを全体的に把握できるFIDを搭載しています。
高価で操作に熟練を要するGC-MSに比べ、維持/メンテナンスも経済的なシステムです。
◆試料採取
水環境調査は数ある水試料捕集方法が問題となります。 | ||
(1)容器採取法 | ||
[地下水用ベーラー] 径が細い観測井から採水 |
[深水採取器] 指定深度からの採水 |
[採水・揚水ポンプ] 大量の水の採水・揚水 |
(2)保存、運搬容器 | ||
[ピアース(VOA) バイアル] ヘッドスペースサンプラー適応 |
[バイアル瓶(アルミキャップ付)] 完全密封 |
[ねじ口瓶] 泥水、余裕の採水 |
試料は瓶の口まで目一杯採取、封印してください。採取試料の状態確認のため、透明瓶をお勧めします。
しかし試料の運搬・保管にはアルミホイル遮光・保冷ボックス、冷蔵庫保管の必要があります。
◆分析
環境省 水質保全局水質規制課のマニュアルでは、パージ&トラップGC-MSまたはFID、ヘッドスペースGC-MSまたはFIDですが、簡易測定法としてPID, DELCDも認められています。
現場でのオンサイト分析には、小型・軽量で車載が容易なこれらのシステムをお勧めします。オプションに定点定時連続自動分析あるいは複数流路から選択的に試料を採取し自動分析できるシステムを用意しています。
操作に熟練を要し、車載が困難な質量分析計(MS)に対し、簡素でメンテナンスが容易な下記の検出器の、検出器特性を利用した同定方法のシステムをお勧めします。
・PID(光イオン化検出器)・・・ | 二重結合を持つ炭化水素でイオン化電圧が10.6eV以下の物質。ベンゼン、トルエン、キシレン、トリクレン、パークレンなど。 | |
・DELCD(乾式電気伝導度検出器)・・・ | 塩素、臭素をもつ物質。 ジクロロメタン、四塩化炭素、トリハロメタンなど。 |