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水文調査・漏水調査用生分解性蛍光トレーサー染料(粉体)

○取り扱いと保管がとても簡単な粉体タイプ
○赤(ローダミンWT)と黄緑(フルオレセインナトリウム)の2種

テクノインターナショナル株式会社
 03-5303-9700

高品質、使い易さ、丈夫さを追求した試料採取機器。理想的なサンプリング器材をお届けする
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ローダミンWTトレーサー蛍光染料(粉体・パウダー) トレーサー蛍光染料発色状況・色調(ローダミンWT・赤) ローダミンWTトレーサー蛍光染料(粉体・パウダー) ローダミンWT蛍光染料NSF認証マーク
写真左:粉体タイプの赤(ローダミンWT)製品外観、左中央:発色状況(濃さは染料の量で調整します。)、右中央:製品、右:瓶に記載されているNSF認証マーク
フローレッセン(ウラニン)トレーサー蛍光染料(粉体) トレーサー蛍光染料発色状況・色調(ウラニン・黄緑) ウラニン蛍光染料NSF認証マーク
写真左:粉体タイプの黄緑(ウラニン)の製品外観、中央:発色状況(濃さは染料の量で調整します。)、右:瓶に記載されているNSF認証マーク

 地下水や河川水などの自然環境において、水の流れを調査するために、水に着色することで、特別な機械等を必要とせずに、目視で調査をすることのできる、染料です。

 本製品は、水に色を付け(着色)、水を見える化することにより、水の流れの確認やその到達時間、構造物の漏洩箇所の発見等の調査の他、各種の調査や探査・研究を行うために専用品として開発された染料です。
 調査用の染料として、色合い(一般環境とは強く異なる色合いの黄緑または赤)や、濃度が薄くとも蛍光発色すること、有害性が低い等の特徴により、一般環境において使いやすいことから、公共事業をはじめとしていろいろなところで使われています。

 使用法は簡単で、粉を水に入れるだけで、その場でどんどん水に溶けていきます。一度に大量に投入せずに、少量ずつ攪拌し(かき混ぜ)ながら投入すれば、溶け残ること(玉になったり、底に溜まったりするようなこと)はほとんどありません。ただし保管が悪く、湿気を帯びている場合は、溶けにくいことがあります。

技術資料 適応可能な条件や使用量、色調、形状の選択、また減色させる方法などに関しては、「蛍光染料の使い方と特性」のページをご覧下さい。

 使用する色は、調査を対象とする水の色(バックグラウンド色)、または蛍光検出の波長特性により、お選びいただけます。これら染料の組成は、赤はローダミンWTで、黄緑はフローレッセンNa(ウラニン)です。
 粉状染料の投入量により、濃い色からほぼ無色まで簡単に調整が可能です。非常に薄い濃度(ほぼ無色・透明)の状態であっても、紫外線の照射によって蛍光発光する特性があるため、これにより着色が目視確認できなくとも、本染料が含有しているかの確認をすることができます(当ページ最下段参考写真を参照)。

 この粉体タイプは、液体タイプの染料と比較して、あまり確な濃度の設定はできません。厳密な定量を必要としない用途や、相対的濃度比較にお使い下さい。もちろん定量検出には蛍光光度計、現場で定性的に含有を確認する場合には、紫外線ランプが利用できます。
 投入量によって強い蛍光色となりますので、投入量には十分にご注意願います。

 検知方法は目視はもちろんですが、目視ができない薄い濃度であっても、蛍光光度計やUVライト等の照射により、含有の有無を確認できます。本製品は、濃度と蛍光強度が比例関係(リニアな一次関数。もちろん試験水のpHや温度が一定の場合です。)にあるため、拡散状況を正確に把握することができます。定量検出には蛍光光度計、現場で定性的に含有を確認する場合には、紫外線ランプが利用できます。

 本製品は2種の染料とも米国においては、National Sanitation FoundationのANSI/NSF Standard 60に定める濃度を下回っていれば、飲料可能とされています。
 黄緑の原料であるウラニンは、日本国内において入浴剤や化粧品として広く使用されているものです。入浴剤等の製品に示されている成分一覧には、薬品の名称であるウラニンではなく、薬事法に定める認可の番号である「黄色202号の1」または「黄202(1)」と示されていることが多いようです。
 さらにまた2種の染料とも米国では、生分解性が認められており、環境に対して有害性は低いとされています。

 色調や形状の選択の考え方、濃度と色合い等、取り扱い方法については、弊社技術資料「当社で取り扱っている地下水・表流水調査用蛍光染料の特性」をご参照ください。
 なお本製品自体は非常に濃い濃度のため、皮膚の炎症などを発症する恐れがあります。取り扱いには、グローブとゴーグルを利用して下さい。

本製品の応用使用例
 本製品は以下についての調査・探査・試験に用いられているものであり、いずれも最適な結果を得ることができる製品です。
 ※:製品や構造物等にご利用になる場合には、あらかじめそれらへの着色の確認を行ってください。

価格
価格表へ 価格は一覧表をご覧下さい  商品番号:8-TR-0003(1缶、粉状)
・染料をお試しいただくために、錠剤タイプのものを2色各1錠のセットとして、販売しております。詳細は上記の価格表をご覧下さい。

この製品のご注文またはお問い合わせは当社まで


当製品にかかる関連情報

«目視確認できないような濃度における蛍光発色状況»

紫外線照射前 左写真試料へ
紫外線の照射
内容
水文・地下水調査用トレーサー染料を含まない水 水文・地下水調査用トレーサー染料を含まない水に紫外線ライトを照射

蛍光材を含まない水に、弊社のハンディUVライト(集光タイプ)を照射した状況

 •照射前試料水(写真左):照射前の試料は左側写真のもの。蛍光染料は含んでいない。
 •照射の状況(写真右):下記の2つの蛍光材を含んだ水への照射状況と比較して、試験水中に光の通り道(蛍光発光している部分)が見えません。照射方法や状況は、下記2つともに同じです。
水文・地下水調査用トレーサーとしてのローダミン染料を極少量含む水 水文・地下水調査用トレーサーとしてのローダミン染料を極少量含む水に紫外線ライトを照射

ローダミンWTを極少量含んでいる水に、弊社のハンディUVライト(集光タイプ)を照射した状況

 •照射前試料水(写真左):照射前の試料は左側写真のもの。ローダミンWTを極少量含みます。薄く色づいて見えますが、これくらいの濃度では、現場では蛍光剤が含まれていることは、ほぼわかりません。
 •照射の状況(写真右):UVの光の透過部(通っている部分)が、励起により蛍光発光(オレンジ色)していることがわかります。これくらいの発色であれば、見分けることができます。
水文・地下水調査用トレーサーとしてのウラニン染料を極少量含む水 水文・地下水調査用トレーサーとしてのウラニン染料を極少量含む水に紫外線ライトを照射

ウラニン(フローレッセン)を極少量含んでいる水に、弊社のハンディUVライト(集光タイプ)を照射した状況

 •照射前試料水(写真左):照射前の試料は左側写真のもの。ウラニンを極少量含みます。薄く色づいて見えますが、これくらいの濃度では、現場では蛍光剤が含まれていることは、ほぼわかりません。
 •照射の状況(写真右):UVの光の透過部(通っている部分)が、励起により蛍光発光(黄緑色)していることがわかります。これくらいの発色であれば、見分けることができます。
  • 薄い濃度でのご利用のご注意
  • 上記の写真のように、一つの試料水に対して、照射部と非照射部とが、目視で比較できるように、紫外線の照射を行ってください。またその際、照射する紫外線ライトは、できるだけ狭い範囲に対して、できるだけ強い紫外線を照射して下さい。照射範囲が広く全体にあててしまうと、水試料全体が同じ色になってしまうため、それが発光によるものか、バックグラウンドによるものか、区別が困難です。なお照射する紫外線強度に正比例して、その発光強度が変化しますので、一定条件での照射をお薦めします。
  • バックグラウンド(染料を添加しない試験対象の水)に、蛍光発光する生物や物質を含む場合があります。薄い濃度で試験を行う場合は、添加前の発光状況(バックグラウンド)の確認を行ってください。

«試験水(緑はウラニン、赤はローダミンWT)の付着による漏洩検査・リークテスト時の蛍光染料確認の状況の再現»

試験水を付着させ白色光または日光で確認 UVライト照射による蛍光発光の確認 内容
白色地に試験水を付着させ白色光で確認(励起蛍光発光確認・漏洩調査想定テスト) 白色地に試験水を付着させUVライトで蛍光発光を確認(励起蛍光発光確認・漏洩調査想定テスト) 白色の地のものに蛍光材を含む水を付着させ、漏洩リーク時の染料発見を模式的に再現した状況
 写真左は、暗い室内において白色光(室内の蛍光灯)を照射して蛍光剤を含む水滴を撮影したもの。写真右は、弊社のハンディUVライト(集光タイプ)を照射した状況。付着させた溶液は、本ページ最上段にある溶液の小瓶の液体。
 地の色が白い場合は、白色光のみでは目立たない場合があることから、蛍光材の濃度を高くすれば水滴がよく見えるようになります。しかし紫外線を当てることで、水滴が発見しやすくなります。
黒色地に試験水を付着させ白色光で確認(励起蛍光発光確認テスト・漏洩調査想定) 黒色地に試験水を付着させUVライトで蛍光発光を確認(励起蛍光発光確認テスト・漏洩調査想定) 黒色の地のものに蛍光材を含む水を付着させ、漏洩リーク時の染料発見を模式的に再現した状況
 写真左は、太陽光がやや入る薄暗い室内において白色光(懐中電灯)のみを照射して蛍光剤を含む水滴を撮影したもの。照射の角度を調整して、目視で最も見える状況を再現しています。写真右は、同じ室内で、弊社のハンディUVライト(集光タイプ)を照射した状況。付着させた溶液は、本ページ最上段にある溶液の小瓶の液体。
 地の色が黒い場合には白色光だけでも、写真のように上手に光を当てると染料を含む水滴を観察できますが、水滴の色がほとんど目立たずに、なかなか発見が困難です。このため紫外線を当てると、懐中電灯をあてる角度等を変化させながら探す必要が無く、水滴が発光するため、容易にリーク箇所を発見しやすくなります。
コンクリート躯体に試験水を付着させ日光で確認(励起蛍光発光確認・漏洩調査想定テスト) コンクリート躯体に試験水を付着させUVライトで蛍光発光を確認(励起蛍光発光・漏洩調査想定確認テスト) コンクリート躯体に蛍光材を含む水を付着させ、漏洩リーク時の染料発見を模式的に再現した状況
 写真左は、日中の直射太陽光のもとに蛍光剤を含む水滴を撮影したもの。写真右は、その直射日光のもとで、弊社のハンディUVライト(集光タイプ)を照射して、撮影(励起発光を確認)した状況。付着させた溶液は、本ページ最上段にある溶液の小瓶の液体。
 弊社UVライトの集光タイプは強い特定波長の紫外線光をスポット状に出すことから、昼間でも写真のように水滴に当たれば蛍光発光を確認できます。しかし照射範囲が狭いため、広い範囲の探査は困難です。この場合、昼間ではなく夜間に行うと、見やすくなります。なおこの写真でもおわかりのように、コンクリートに染みこんでいる水については、紫外線をあてても、目視では発光を確認できせん。水滴のように、ある程度の水が集まった状態である必要があります。
漏水・リークテストの際のご注意
 下地の色合いにより、紫外線を当てても見えにくいことがあります。あらかじめ蛍光染料の色調、濃度を変化させたものを付着させ、周囲の光を変化させた状況で、試験的に確認してからお使いください。


当ページにおけるYouTube動画のリンクについて

 当ページにはYoutubeの動画ページをいくつかリンクしています。これらはいずれも使用例をお示ししているものです。使用状況に関するお問い合わせが多いことから、実際の現場等で使用している状況について、具体的でわかりやすい動画を探し、ご紹介しているものです。英語によるアナウンスのものありますが、映像だけでもご覧いただければ、現場等での状況をご理解いただけるのではと存じます。
 なお、リンク先の動画内容は、当社取り扱い品の性能を保証するものではありません。また、動画の内容についても、当社はお答えできません。
 水の挙動や、トレーサーの見えやすさなどは、現場状況により大きく異なります。製品のご利用は、ユーザー様のご判断により行ってください。


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更新日:2024年7月1日

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