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テクノインターナショナル株式会社
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フロースルーセル外観(6連組み合わせ) | ||
付属する電極用キャップ (5種、8枚) |
水質調査を行う場合、特に試験対象水が、酸化やガス交換の影響を受けやすい還元的環境の水(地下水や湖底水など)場合や、この様な水を測定する可能性のある場合において、適切な水質を把握するために必須となる調査・測定器具です。
地下水の水質測定において、基本的に守らねばならない点は、現場において、大気と非接触させた状態で測定することとされています。
溶存酸素を含まない還元環境的な水であるか、それとも溶存酸素を含むような酸化環境的な水であるかは、ORP(Eh)を測定してみなければわかりません。原則的には、地下水を測定の対象とする場合、当初から還元的な水であると想定した調査方法(測定方法)を計画する必要があります。
地下水をポンプ等で地上に汲み上げ、その水をビーカーやバケツ等に導入した場合、そのバケツ等の中の水は、現場の空気と接触(液面解放)していますので、地下水と大気とでガス交換が発生します。ポンプからの揚水を、汲み続けていた場合であっても、同様です。酸素を含まない、または少量含む還元的な水の場合、大気中の酸素の分圧分だけ、酸素が非常に短時間で溶け込みます(ヘンリーの法則)。
このバケツ等に汲まれた地下水のpHやORP等を測定する方法を用いる限り、例え帯水層内の地下水が還元的な水であったとしても、酸化的な水であるという誤った結果が得られてしまいます。pHやORPはもちろん、溶存酸素(DO)も、本来知りたかった水質とは異なる値を示してしまいます。
また、地下水や湖底付近にある還元的雰囲気の水に対してラボ(水質分析室)にて分析を行う場合も、大気接触し酸素が溶け込んだ水を供試体とする限り、分析までの時間経過(トラベルタイム)により、例え冷暗所保存を行ったとしても、水質組成が変化してしまい、本来求めたい結果が得られなくなってしまうことは、よく知られていることです。
このため、いかに原位置において、正確な基礎水質データを得るか、採水時に十分な注意を払う必要があります。
本製品は、汲み上げた水を現場の大気と接触させずに、現場でpHやORP等を測定するための専用器具です。また、単成分ごとにセル(容器)が分かれていますので、それぞれのセル内において試料水が適切に測定用センサーに触れるように工夫がなされている、大変優れているものです。
一般に、フローセル(flow cell)やフロースルーセル(flow through cell)またはフロースルーチャンバー(flow through chamber)と呼ばれています。
本製品の使用方法、本製品を用いて行うpHやORP,DOの測定方法は、とても簡単です。今までお使いの現場用ポータブル水質測定器のセンサーを、このフローセルにセットし、ポンプからの揚水を、パイプ、ホースなどで直接(インライン)接続するだけです。
これだけで、正確な基礎水質データを得ることができます。
熱力学的水質解析(phreeqcやGeochemist Work Bench, Minteqなど)を行う場合には、正確な原水のpH, ORP(Eh)が必要なことから、フロースルーセルを用いた水質測定は、地下水の採水において、必ず(標準的)に行われているものです。
本製品の使用の有無の差は歴然です。本ページ最下部のグラフをご覧ください。
本製品は樹脂でできているため軽く、またガラスほどの丁寧な扱いの必要が無く、現場で安心して水質の測定ができます。
地下水質測定用フロースルーセル(フロースルーチャンバー)の詳細を写真で紹介していますのでご覧下さい。
このフローセルは、Sheffield大学とWaterra社の共同研究により開発されたものです。
他に市販されているフローセルと大きく異なり、以下の優れた特徴を有しています。
価格: 価格は一覧表をご覧下さい 商品番号:7-EQ-0001(1セット)
この製品のご注文またはお問い合わせは当社まで
縦軸:溶存酸素濃度 横軸:連続揚水経過量(井戸孔内容積比) 点線:ビーカー(口が解放されている)による測定 実線:フローセル(当製品)による測定 紫色:Inertial pump(採水管先端にフートバルブを取り付け、管の上下のみで揚水する方法) 赤色:ペリスタルティックポンプによる揚水 |
更新日:2018年4月1日
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